お待たせしました!

8月20日ごろに「暗闘」の次作「逆襲」が出版されます。私にとっては初めてのシリーズ第二作です。主人公の俊傑はいったい何者だ? 出版前なのでそれ以外のストーリーをあかすことはできませんが、物語の背景を少しお伝えしたいと思います。

江戸は「下り物」の町といわれています。
私たちは「お前は下らん男だ」とか「それはくだらん」とか言います。この「下らない」の語源が江戸の町に関係あります。江戸時代の関東地方は、ほとんどの 生活物資が生産されず、天下の台所といわれた大阪から、あらゆる物資が千石船に満載されて、江戸に運ばれ(下り)ました。
これが「下り物」です。その中で酒は「樽廻船」と呼ばれた千石船で運ばれました。樽廻船は酒樽だけを積み、しかも株で十四隻だけと限定されました。「天下 の上酒」と江戸でもてはやされたのは、「灘の生一本」、すなわち神戸近郊の灘地方で造られた酒です。江戸の酒の七、八割を占めていて、関東で造られた地廻 りの酒は酢のような味で、飲めた代物ではありませんでした。つまり関東酒は「下らない酒」なのです。

ではこの「下り酒」が江戸に入ってこないとしたら? 「逆襲」は江戸に樽廻船が入
港しないシーンから始まります。

お酒の好きなあなたも、そうでないあなたも乞うご期待!

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