混迷する教育界で、学校の窓口として日々健闘する教頭先生方。PTAと学校の狭間で苦労される教頭先生の会で、「情熱の源流」という演題で、明治初期に知多半島にめばえた教育の原点の話をしました。
これは中部経済新聞で1年1ヶ月連載した「情熱の気風」と、それに基づいてテレビ化した「情熱の源流」(テレビ愛知)を要約したものです。

その内容は、ソニー創立者の盛田昭夫氏の実家が資金を出し開校した「鈴渓(れいけい)義塾」で、トヨタ中興の祖の石田退三、シキシマパン(現パスコ)創立者の盛田善平などを輩出した教育の原点の話です。
塾長の溝口幹は、「教育は教科でいい成績をとることではない。それは手段であり、目的は社会に役に立つ人間を育てること」−−つまり「志」をもつ人間を育てることであり、その「志」を持続させる「情熱」をもつことだと教えました。この「志」を「哲学」と言い換えてもいいでしょう。may07 具体例は学業優秀だが、社会に尽くすという「志=哲学」がなく、金儲けのみに走って、傲慢になった六本木ヒルズのIT長者に天罰が下るとか、若者に別の哲学を教える必要があるとか、そんな内容です。
同じ内容で8月10日に「三重県教頭会」、10月3日に「知多地区公立高校PTA会員」で講演会が予定されています。